真っ黒な闇に……そのまま沈んでいけそうですよね

 

注意:この先の文章は不快な思いをする可能性があります。
地震津波、死、別離、災害、』
等に不安を覚える方は見ずに、ブラウザバックをオススメします。

避難訓練ってレベルじゃなかった

お久しぶりです。前回からだいぶ経ちましたね。
いやぁ………まぁ……あんまり好んでこのお話したい訳ではないのでね………
筆が進まないんですよ……
うん………………

前回は

地震発生から校庭に避難したところまでお話しましたね、
そのあたりだったか……その前だったか覚えてないんですが……
………まぁ津波警報が流れたんですよ、町内放送みたいなので、
でもまぁ小学生なんて津波が何かさっぱりなもんで、
「とりあえず高いところにある避難所に行くらしい」………って感じの認識でした。
しかも一応避難しとこう………って感覚だったんでしょうね、大人も、
小学生にはキツイ坂をのぼってのぼって…男女問わず阿鼻叫喚でね…
……女の子に唯一持ち出せたハンカチティッシュを渡して
「大丈夫だよ!」
………って言ってましたね………。今思えば自分に言い聞かせてたんでしょうが
(そのまま帰ってこなかった……ちょっと良いやつだった(;´・ω・))

それでですねぇ………坂道のぼっている時…
まぁあんな地震があった後なので親が心配してくるんですよ………
学校まで……
んで、避難所に向かってるって情報をどこかから仕入れて
迎えに来てくれたんですよ………
小学生なんでもう親が来てくれたら超安心ですよね………
子供ももう坂道のぼりたくないし、早く安心したいし、
なんならもうお家帰りたいしで大号泣するんです………。

そこでね…………今だからヤバい……って分かるんですが

親が連れて帰っちゃうんですよ!!

当時私が住んでいた場所は「雪が降ったら異常気象!学校休み!!」
ってくらい海辺だったんですが………
まぁ津波なんて初めての経験なのは……
多分大人の方々もそうだったんでしょうね、
先生も止める理由もないのでね……
親を前に号泣されたらね………
お母さんと
「帰り道ボコボコなんで、気を付けて下さいね!」
くらいで帰しちゃったんですよねぇ………

まだ津波来てないんですよねぇ………………


………その後彼らとは連絡出来てませんので
(当時電話回線が激混みでヤバかった)
安否のほうは確認できておりませんが………
彼ら彼女らのお家が津波でガッツリもっていかれた場所だったので………
うん………

その後なんやかんやで避難所に付いたんです。
我々は小学生……もう坂道が辛い、地震がヤバい、津波って何!?
ってこと以上に

トイレに行きたかったんです!!

もう地震発生から1~2時間(体感)ですよ!
男女問わずトイレに駆け込みましたよ……
役場職員のかたが居て
「水流れないからね!」
って言われたんですが、(何言ってるんだ?そんなことよりトイレ!)
っていう感じのクソガキ具合で理解してなかったんですよ………
そんでトイレが臭う臭う………
あのアンモニア臭がさぁ………

その辺りできっと皆は
(あっ………コレ本当にヤバいかもしれない………)
って思ったんですよ………。
まぁ小学生なんで避難所の隅っこでじゃんけんとかしてましたけど………。
その時辺りから先生を見た記憶がないですね……
…まぁ忙しく駆け回ってたんだと思います。


そうしてしばらくして日が暮れ始まったころですかね………。
津波の被害状況が耳に入ってきたんですよ………。
小学生だったので地名言われてもピンとこないんですが…
…まぁでっかいビルとか駅とか持っていかれた……というのは聞きました。
その辺りに家がある子たちがまた絶望しちゃってザワザワとしてくるんです。(近くの建物名とかはわかるので……)
大人も大人で未曾有の危機あたふたしている人
役場職員に文句言っている人、家の財産はどうなるんだ!!
……と怒鳴っているおじいちゃん………。
迎えが来ず残っている数十名の同級生たちは阿鼻叫喚………。
地獄絵図でしたね、

その辺りで私はね……まぁ登下校時にごみ拾いしながら通学路を歩くような……まぁちょっと変わったベクトルの良い子だったので
「なんかわかんないけど、おてつだいしよう(*'▽')」
………ってなりました。阿呆ですね、

その阿呆は、とりあえず大人が多い所行けば良いだろう……
…という安直な考えで1人ずかずか行ったんです、
「なにかおてつだいできますかーー(*'▽')」って(←多分邪魔なだけ)
大混乱中に更に爆弾投下しに行ってどうすんねん………って感じですが……
……まぁ…またハイになってたんでしょうね………。
映画でよくいる『とりあえず行動しよう!』って探索進めてくるタイプのモブです。監督の采配によって死にますね。

結果として当時役場職員だったおばあちゃんを発見しましたので良かったです。
号泣はしませんでしたが……ちょっと安心しました。
ただまぁハイなので………
「なんかてつだえる?(*'▽')」
って尋ねました。
おばあちゃんは唯一と言って良い私の昔っからの強い味方だったので、
(←ちょっと別の個人的事情です、お気になさらず)
私の対処法というか…多分どう言えば納得するか分かってたんでしょうね……
「気持ちは凄く嬉しいんだけど……私たちも何をすれば良いのか分からないんだ……ごめんね」
……と優しく言ってくれました。


………小学生にとって、子供にとって、
大人というものは凄く強く、強大で絶対的な存在です。
自分の親に「死ね」とか「殺してやる」
………とか言われたら本当に殺されるんだ……と思うくらい絶対です。
(←少なくとも私はそう思ってた)
その大人からも『今ヤバい、でも何をすれば良いのか誰も分からない』
という言葉を聞いて………
私はようやく…………みんな死ぬんじゃないか………と思い始めました…………。

次回……ガスなし電気なし水道なし情報なしガソリンなしの氷点下!
一夜を明かす編です。